上は力漕の中二組 下は応援に熱が入る女性陣 6月15日は旧暦5月4日、ユッカヌ日。八重山では石垣島四ヵ字・白保・伊原間および、小浜島細崎、西表島白浜、与那国島久部良で漁師の祭典、海神祭(ハーリーこと爬龍船競漕)が開かれた。石垣島の四ヵ字ハーリーは、伝統の御願・転覆・上がりハーリーと市民参加の中学生・職域・マドンナー・水産関係ハーリーがハーリー実行委員会により盛大に実施され、会場の新栄町の船溜まりは、多くの漁師や市民で賑わった。日頃、仲のいいグループがかけ声に合わせてエークを漕ぎ、不安定な船を走らせる。息が合えばスピードが出る。運命共同体の船は、一人が手を休めれば明らかに減速。勝負がつくまでこぎ続ける辛さをメンバーで共有して、達成感を得る。競技以上に得られるものがあるため、きつい競技ながら例年参加者は絶えない。マドンナハーリーでは、思い思いのコスチュームで登場の女性陣の、黄色いかけ声が水面に響き、大会に多彩な花を添えていた。この日のメインイベントは、やはりもっとも息のあった漕ぎ手ともっとも早い船が各組から出て、勝敗を競う上がりハーリー。3連覇がかかる大勝負となる中二組は、スタートを東ニ組に抑えられるも、折り返し点では追いついて、両組デッドヒートの接戦が展開。わずかに中二組が出て、じわりじわりと差が出てゆき、最後のゴールは中二組の手に。