クロマグロ水揚げピーク迎えて鮮魚店に活気

クロマグロ水揚げピーク迎えて鮮魚店に活気

 石垣島ではセリが休みの土曜を挟んで、金曜15本、日曜15本とこの5月28日と30日の2日にかたまってクロマグロが水揚げされている。石垣市内の鮮魚店では、ホンマグロ(クロマグロ)の旗を立てて、島の消費者に新鮮なクロマグロの入荷をアピールしている。今期クロマグロの水揚げスタートが4月半ばで例年通り。ところがその一ヶ月間水揚げが少なく、漁師をがっかりさせていた。しびれを切らした鮮魚店および居酒屋経営の船が5月半ばにようやく市内用に捌いて、島で食べられるようにしたクロマグロ。月末に向けて揚がる数が増えてきて今まさにピークを迎えつつある。この販売熱もハーリー(旧暦5月4日のユッカヌ日)が来る頃には収束予定で、この5月末のピークから2週間がクロマグロの最後のシーズン。次なる海の王様は、来年の5月までお預けとなる。漁獲制限の対象に登りつつあるのが気になるクロマグロだが、八重山の近海クロマグロ漁は、他府県からごっそり取りに来るのとは違う小規模な漁船10隻によるもの。島の食卓には毎年楽しみな風物詩であれば、資本家が走らせる船とはいっしょにされたくないものだ。

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