6月1日、石垣島南部の収穫後の水田に一羽のムクドリが北へ戻らないままいるのが見られた。群れで移動するムクドリが、この時期、島に単独でいるのは珍しい。愛鳥家によれば、群れでいることが多い野鳥がこのまま島にいれば、真夏にやがて死ぬとのこと。最近は6月になっても水田にユリカモメが見られたり、このムクドリや、最近までクロツラヘラサギも見られたりするなど、野鳥の渡りに異変が目立つ。いつでも北へ戻れる感覚なのか、いままで確認されなかっただけなのか、北へ渡らない冒険に出た野鳥なのか、理由はわからない。群れがあってはじめて長距離の渡りが可能なのか。何らかの理由で群れに合流できなかった個体と思われ、今後の行方が気になる。