5月19日午後3時15分から同校視聴覚室で第2回目となる八島小学校と琉球大学との共同研究会が開催された。講師には琉球大学教育学部生涯学習課程子ども地域教育コース准教授の望月道浩氏が「本を読むことを再考する」と題して、講話をおこない、学力と読書する時間の長さの関係をデータを示して紹介。会場では約20人の同校教員が5つのグループに分かれて、講師の話を聞き入りメモをとるなどしていた。このあと、グループワークが行われ、5つの各グループで絵本「大きな木」(作シルヴァスタイン)を読んで感想文を書き、その分析を実施。登場人物の気持や感情を推量する傾向と、登場人物への読み手側の情緒的な評価(「嫌い」、「かわいそう」など)のどちらに感想文は割いているか。これの日本、韓国、英国、スエーデンの文化比較を紹介するなど、本を読むことについてじっくりと考察。結論としてはどの子どもにも豊かな読書体験を与えるには、人との関わりを通した本との出会いの場をつくる必要性を述べ、本を仲立ちにして友達の輪が広がる工夫がほしいことを述べていた。