日本一早い稲刈り

日本一早い稲刈り
日本一早い稲刈り

 石垣島で日本一早い稲刈りです。5月12日、石垣島平田原の仲新城淳さん(73)の田んぼにコンバインのエンジン音が響き、今年最も早い稲刈りがスタート。コシヒカリ6反がこの日コンバインで刈り取られて、黄金が波打つ光景が徐々にコンバインに吸収された。深く垂れた稲穂が風に揺れ、互いに穂が擦れる音のざわめきも、激しいコンバインのエンジン音にかき消されながら稲は収穫されていた。仲新城さんによれば、10日から手刈りで1アールほど刈り始め、11日も同じく手刈りして、機械での本格刈り取りはこの日がスタート。2日後には天候が崩れると聞いて、大急ぎで刈り取りに入っているとのこと。今年の1月21日に田植えをした水田は、5月中旬の稲刈りを目標に営農。今期の天候は稲作にはよかったため予定より3日ほど早くにスタートを切れた模様。今年3月29日に大量に降った中国からの黄砂を、開花期前にかわして、なんとか不稔モミの発生を乗り越え、この日に到達。危なかったが「今年はいいですね」と仲新城さんは、うれしそうに目を細めていた。仲新城さん曰く、開花期に黄砂に会うと不稔モミが3年前に大量に出て、この年はかなりの痛手をこうむったとのこと。共済対象にもならずじまいで、黄砂で農業被害にあっても共済条件として認めてもらえないことを思い出して、不条理を感じる仲新城さんだった。

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