5月3日午後4時30分からみんさー工芸館2階で記者会見がおこなわれ、40周年を迎えるあざみ屋が記念行事を発表した。その中で「いつの世までも」の5ツ4ツ図案で知られるミンサー織だが、その図案をより斬新にした新たなデザインを求めて公募することも発表。
挨拶に立った新賢次(株)あざみ屋取締役社長は40周年の節目に原点に立って、価値観が溢れる時代にあって、何が大切かを考えるヒントになればと、この事業を実施すると述べていた。
このあと波照間英吉氏が4つの事業を説明して、記者からの質問を受けていた。
このミンサーの図案を求める公募は「ミンサー・テキスタルデザインコンテスト2011」と題して、実施するもので「テキスタルデザイン」とは、衣服やインテリアに使われるデザインのこと。昨今は衣類だけでなく、日用小物、インテリア、建築物の壁など、広範囲な分野で様々な製品に使われるデザインを指すまでになっている。
今回の公募は、応募ジャンルが決まっておりA帯類、Bバック類 C敷物類、Dシャツ類の4種類から選択。所定の応募用紙と所定のテキスタルデザイン図用の用紙に仕上がり図やテキスタルデザイン図およびコメントを書き込んで送付する形。応募点数はAからDまでの各ジャンル3点まで。応募先は株式会社あざみ屋・みんさー工芸館管理業務部まで(〒907-0004 沖縄県石垣市字登野城909 問い合わせ電話0980-82-3473)グランプリは1点で賞牌、副賞20万円が贈られる。優秀賞には2点が選ばれ賞牌と副賞10万円。入選には数点選ばれ賞牌とミンサー製品が贈られる。応募されたものは、返却なし。入賞作品の著作権は主催者に帰属する。5月4日から2月28日までの期間に公募され、審査には委員会が設けられて祝嶺恭子(沖縄県立芸術大学名誉教授、沖縄県指定無形文化財「本場首里の織物」技能保持者)と石垣博孝(画家 石垣市史編集委員)、新絹枝(みんさー工芸館館長 現代の名工)、波照間英吉(沖縄県立芸大教授、あざみ屋・ミンサー記念事業委員会委員長)新賢次(株式会社あざみ屋代表取締役社長)、で特別審査委員には夏川りみがなる。
また、このほかに説明された3つの事業は、<「みんさーのある風景」フォトコンテスト2011>、<古いミンサー大集合!>、<ミンサー柄を見つけよう!>で、フォトコンは選抜された審査委員による審査で決まるほか、古いミンサー大集合は将来のみんさー博物館の展示品として集められるもので、応募者には応分のみんさー製品との交換となる模様。ミンサー柄を見つけよう!では、看板、屏や壁、商品パッケージなど周辺に存在するミンサー柄を写真におさめて送付してもらい、その点数を競い、多数を送付した人の1位から10位へ、あざみ屋商品券を贈呈するもの。是非とも多くの人に応募してほしいと主催者は述べていた。