4月29日、環境省による自然観察会が名蔵アンパルでおこなわれた。午後12時30分に国際サンゴ礁研究モニタリングセンターに集まった参加者は、バスに乗ってラムサール条約登録湿地の名蔵アンパルへ移動。参加者の親子ずれ19名は4つの班に分かれて、それぞれオヒルギ、ヤエヤマヒルギ、マヤプシキ、ヒルギダマシとマングローブの樹種に命名され、各班ごとに自然保護官のリードで生物観察を実施した。この日の全体の講師は谷崎樹生さんで、時折、全員を呼び集めて、干潟の土の中を掘るなどして、地中の生物を観察。ゴカイなど、地中で暮らす生物を観察した。このほかホーシュノタマと呼ばれる肉食性巻き貝が二枚貝を襲って食べるシーンを観察。参加者は貝が突如土の上に立って、みるみる土の中へ逃げていく様に驚きの歓声をあげるなど、観察を楽しんでいた。また、シオマネキがたくさんいる一角では、ハサミで招くカニのしぐさをじっと観察するなど、カニの不思議な生態を間近で観察していた。