3月20日午前9時からJAおきなわ八重山地区本部によるファーマーズマーケット朝市が催され、多くの市民が島の新鮮野菜を 求めて会場となったJAおきなわ八重山地区本部の広場に集まっていた。様々な野菜を並べる出店者はJAおきなわ八重山地区本部女性部と同八重山地区本部園芸協議会の2団体と農家および一般17戸で、それぞれ個性溢れる野菜の種類で多様な品が並ぶファーマーズマーケットとなっていた。土地の産物を土地で消費することで、運搬にかかる費用が価格に転嫁されず、その分安い価格で提供が可能となる。実際、キュウリなどは本土では価格が3倍に高騰している中、地元Jaは地元消費者への供給を重視し、値を普段の値段で対応している。個人の農家も個性的な店があり、集まった市民は楽しく会話を楽しみながら、安い野菜を購入していた。出店する農家は、「農家が集まって売ると、それぞれどんな作物をつくっているかがわかり、勉強になる」などと述べていた。自分で販売ルートを開拓してきた農家も参加していて、スーパーや店に卸すと客に接することがないため、このマーケットは新鮮な経験となっている模様。なお来年4月にファーマーズマーケットがオープン予定で、この会場のそばに建つ倉庫が今年6月に取り壊され、7月に建設がスタート。地域の農産物が手軽に売られる場所が生まれることで、お年寄りの小遣い稼ぎから、主婦の家庭菜園の野菜の持ち込みまで、広範囲な層の農業参加が実現。これにともない主婦層の地元野菜への購買欲が高まることも期待されている。様々な相乗効果で地産地消が浸透することを期待するJaおきなわ八重山地区本部は、来年のオープンに向けて、関係機関への協力を呼びかけて、生産・消費両方に多く人々が参加するファーマーズマーケットを目指している。