石垣は国内の温暖化対策研究の重要な拠点

石垣は国内の温暖化対策研究の重要な拠点

 12月4日午後2時から八重山支庁大会堂で石垣島気象台による気候講演会がおこなわれ、「地球温暖化に関する気象庁の最近の取り組み」と題して、諸岡浩子気候情報調査官が講演。国際機関であるIPCC(気象変動に関する政府間パネル)が地球では気象システムの温暖化がはじまっていることを断言しており、地球温暖化が待ったなしに進んでいることを述べていました。これに対して、何がおきてくるかの予測をおこなうことと、どんな対策ができるかについて、取り組みがはじまっていることを述べ、温室効果ガスである二酸化炭素を排出し続けると、これまでにない気候変化が予測されるとして、わたしたちが生活を変えることで未来が変わることを述べていました。なお、温暖化によって台風は小さなものは発生しずらくなるものの、ひとたび発生すると非常に大きくなる傾向になると述べていました。気象台では、台風の発生予測に力を入れる旨も述べられていました。このあと国際農林水産業センターの小沢聖氏は、「石垣島の農業を地球温暖化から守るポイント」と題して講演し、大型台風に耐えられるハウスや、パッションフルーツを台風襲来時に、倒して対応する方法などを紹介。石垣は国内の温暖化対策研究の重要な拠点であると述べ、また八重山自身の温暖化への対処は、ここより南の台湾の農業に学ぶ必要性を述べ、国際の研究のネットワークの構築が望まれると、結論を述べていました。『気象講演会』の動画はこちら

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