11月16日午後1時30分からおこなわれた観察会の後、午後3時から石垣やいま村の迎賓館の裏で、アンパルの自然を守る会の準備会が開かれ、島村修氏が会長になって、アンパルの自然を守る会が来年1月に設立されることが発表されました。この日、雨でずぶ濡れの参加者は、一旦かえらざるを得なくなる人が続出しましたが、約25人ほどが残って、準備会に参加。同守る会は、元名蔵や獅子森の分譲地の人々が中心に、結成され、多くの市民の参加を求めていく模様。これまでアンパル干潟での、車の乗り入れや、温熱の流入、またゴルフの打ちっ放しなどのほか、ゴミを捨てに来る人など、惨憺たる行為が野放し状態で、ラムサール湿地に指定されて、野鳥の生息は乏しくなる一方といわれていました。アンパルの奥にある聖域とされる地帯にも、カヌーで乗り入れるエコツー観察業者もあって、保全へ向けた取り組みは国も県も市も後手後手の状況。環境省も国立公園の石垣編入で手が一杯で、国際サンゴ礁年に入り、駆除生物の扱いにも手を取られて、何もできない状況です。市民が集まって、このアンパル干潟に関心を寄せていく流れが生まれることは、自然を愛する人々には願ったりで大いに活動が期待されます。長く30年以上八重山の自然保護に関心をよせ、探鳥会などで活動してきた日本野鳥の会八重山支部が、最近ずっと休眠状態にあることから、アンパル観察会の活動が待望されていたところもあり、今回の観察会への参加者の多さに、同準備会は慌てた模様。次回は30人に絞りたいと、自然に優しい観察会にしたい意向を事務局の山崎氏は述べていました。なお、日本野鳥の会八重山支部は23日に新たな発足へ向けて動きを見せる予定です。