石垣島には4つの字があり、そのひとつである字石垣では朝からにぎわいが起こっています。「石垣」のことを方言で「いしゃなぎら」ということから「いしゃなぎら」結願祭といわれるこの祭りは、なんと27年ぶりの開催。10月26日午前9時から大勢の人が会場となる宮鳥御嶽に集まり、4号線を一部通行止めにして盛大に宮鳥御嶽への奉納芸能をおこないました。今年、この結願祭復活に向けて新調された扇子旗頭やミルクの練り歩きがおこなわれたほか、「入鼓の手」流技太鼓の奉納や石垣小学校3年生の旗頭、石垣2町内子ども会旗頭、緑が丘保育園旗頭などが奉納。このほかキヤリヌザイ、石垣中学校郷土芸能部と奉納は続き、最後は棒術、獅子舞、巻踊りが奉納され、多彩な奉納芸能で会場は盛り上がっていました。伝統芸能や祭りが各地で復活の機運にある八重山では、この願解きを目的におこなわれる結願祭は、これまでは黒島、石垣島川平、竹富島、小浜島が有名。この祭り復活の機運は高まる郷土意識からで、「字石垣」ではなく「いしゃなぎら」と方言をあえて呼ばせるところに、地域活性化に向けての意気込みが伝わります。