轟川流域農地で月桃植えエコツアー

轟川流域農地で月桃植えエコツアー

 轟川は深刻な赤土流出で白保の海を豪雨のたびに真っ赤に染めます。その流域中流の農地が広がる仲田原の牧草地のへりで、月桃の苗を手にクワを使う一団がいます。10月23日午後2時30分頃から石垣島轟川流域農地で月桃の苗植えをするのは、WWFジャパンのサポーター8名。神奈川、静岡、仙台、三重とバラバラですが、思いは環境保全。白保の海を守りたいという思いから全国から集まった人々です。一行はこの日から、石垣島で2日間、エコツアーを楽しむために白保入りしているもの。この日、月桃の苗を馴れない手で苗300本を次々に植えていました。アイスを手に休憩の中に話を参加者に聞くと、「ここのサンゴがすばらしいのに、痛んでいると聞いて、孫たちにサンゴを残したいと思い参加しました。」と、参加できたことを喜んでいました。一行は明日午前中はサンゴの学習をして、午後からはサンゴの観察を実施予定。まさにそこで、守るサンゴをこの目にすることになります。このエコツアーは、WWFジャパンしらほサンゴ村が毎年実施しているもの。地域住民との触れあいを大切にするWWFジャパンは、白保魚湧く海保全協議会が受け入れる形でこのエコツアーを実現しており、地域住民との触れあいある、ひと味違うエコツアーです。ツアーの企画は、エコツーリズムを2000年からプロデュースしてきた有限会社リボーンが実施しています。リボーンの担当者、今井修之氏は「このツアーは、航空運賃に一人7000円程度のカーボンオフセットが組み込まれており、お客さんにカーボンオフセットが代金に含まれていることの了承を得てツアーを実施しています。」とのこと。なおカーボンオフセットとは、二酸化炭素排出分を排出権の購入という形で負担し、また植栽・育成など、様々な二酸化炭素を削減に向けた行為に寄付することで、排出権を獲得するなど、売買を通じて二酸化炭素削減に向けた活動がカーボンオフセット。石垣では、石垣商工会青年部が取り組んでいます。広範囲に、このカーボンオフセットの活動が広がっています。『WWFエコツアー月桃植栽』の動画はこちら

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