ツバメの南下が最盛

ツバメの南下が最盛

 8月25日、石垣島郊外の草地などで多数のツバメが飛び交っています。宮良牧中では1000羽近くのツバメが飛来して、トンボなどの昆虫を補食しています。立秋の頃に、北から南下してきたツバメたちは、八重山を経由してフィリピン、インドネシア、あるいは大陸の東南アジアの各国へ飛び、越冬します。この時期のツバメは、まだ北風が吹かない前に、南風に逆らっての南下となれば、たくましい連中です。これら旅の途上のツバメたち。季節は晩夏。まもなく9月10日頃には、新北風(ミーニシ)とともにアカハラダカが群れをなして南下してきます。こうなると八重山は、白夏(すさなつ)です。24節気「寒露」の10月8日頃、八重山は秋を迎えてサシバが渡ります。野鳥の往来で季節の変わり目が、細かく刻めるたのしさが、八重山にはある。(写真は2羽の成鳥の間に、幼羽持つ若鳥がいる。)
 『ツバメ舞う』の動画はこちら

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