第4回サンゴカフェ「地理情報システム」を紹介

第4回サンゴカフェ「地理情報システム」を紹介

 今年が「国際サンゴ礁年」であることから、環境省はサンゴ礁の保全を普及啓発のためにサンゴカフェを実施。8月24日は午後7時からVENT(ヴァン)で第4回目のサンゴカフェを開催。15名ほどの参加者が集い、サンゴを話題にひとときを過ごしました。会場は、酒場でもあり、アルコールも出る和やかな雰囲気で講師の小林朋代さんの話に耳を傾けていました。地理情報のテクニシャンとして知られる環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターの小林朋代さんは、地図情報システム(GIS)の基本操作をパソコン画面をスクリーンに出しながら説明。地図の上に数値やマークなどを瞬時に出して見せ、手軽に石西礁湖での白化情報を表示させて、膨大なデータをこのシステムで扱えば、分析がしやすくなることを実演していました。一方で、数値の情報には、調査する人のサジ加減があり、データの精度や入力ミスもあり得ることや、作業年度と調査年度の把握の必要性など、考慮すべきものがあるほか、数値が扱われるだけの限定情報であり、調査した人の考察が反映されないことを前提に考える必要があることが指摘されていました。鵜呑みせず、絶えず、変化するごとに再構築をし続けることの大切さを、述べていました。まさにモニタリング手法というくくりにおいて、研究分野とビジネス分野の最先端のツールの話です。4回を数えるサンゴカフェは、今回もっとも多い参加者となったとのこと。

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