ソーロンアンガマ

ソーロンアンガマ

 8月13日から3日間は、旧盆。本土と違い、八重山では仏壇の前に供物を並べて、先祖の霊を供養し、家内安全・無病息災を祈願します。初日のウンカイの日は、仏壇へ先祖を招いて、焼香。ゆかりある家の仏壇を巡って焼香する人が忙しく動き回ります。夜には、石垣市街地の四ヵ字の青年会が扮する、あの世からの使者であるウシュマイとウミーが家々を巡って仏壇の前をにぎやかにします。ソーロン(精霊)アンガマと呼ばれるこの行事は、四ヵ字だけでなく、大浜、平得、真栄里、また沖縄本島で盛んなエイサーも双葉青年会と誠組エイサーが実施。14日だけ子どもアンガマも行われたほか、明石集落でもエイサーが実施されています。離島の各地では、ウシュマイやウミーの出ない伝統のアンガマがおこなわれています。8月14日、暗闇から現れた多くのファーマー(子孫)を連れ歩いたウシュマイ・ウミーが、民家に上がり込んで、仏壇の前をにぎやかにして、先祖を供養していました。大浜で見られたアンガマは、四ヵ字などで見る問答はなくなっていますが、昔はあったと、そばで見ているお年寄りが述べていました。暗闇に、花笠集団の音楽と踊りは、湿っぽい旧盆をにぎやかで楽しいものへ変化させます。多くのギャラリーも、笑顔でアンガマの様子に見入っていました。また、14日には波照間島最大の祭り、ムシャーマが行われ、3つのミルクが勢揃いして、前半が豊年祭のムラプールに近い行事で、後半は7月念仏踊り(ミンブチャー)で巻踊りがおこなわれ、波照間独特の行事がおこなわれました。『ソーロンアンガマ』の動画はこちら 『2007年ムシャーマ』の動画はこちら

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