石垣篤戯曲集出版記念会

石垣篤戯曲集出版記念会

 8月2日午後7時から石垣市のアトリエあおで石垣篤戯曲集出版記念会が開かれ、40名以上の来場者で会場は盛り上がっていました。この日は、故石垣篤氏が東京の早稲田小劇場で処女作を上演した「ニライ・カナイ断想」のときからのメンバーが参加して、当時を振り返り歓談して、会場は和やかなムードに包まれていました。会場のスクリーンでは石垣篤の蜃気楼館3作目の芝居「さらば友よ、川っ淵に淀む季」などのほか、「怪盗ブリックス」などが上映され、また池原こういち氏らによる石垣篤作詞の「おぼえたての夜」など、氏との思い出深い曲が数曲披露され、島の劇作家の戯曲集出版を祝っていました。挨拶には、石垣徹氏が立ちったほか、叔父の石垣用喜氏が幼少期の篤氏の話や、想いをもめた歌を披露。いとこで舞踊家の新城とも子氏、郷土史家の石垣繁氏、同人誌「環礁」の砂川哲雄氏などが挨拶に立って、在りし日の石垣篤氏を偲んでいました。1975年に唐十郎の「海の牙」に触発され、友人らと「ニライ・カナイ断層」を書き上げて、上演。1981年には石垣島で蜃気楼館を立ち上げ、4年で5作の作品を上演。すさまじい勢いで、戯曲を書き上げた石垣篤氏だった。ファースト蜃気楼館がおわり、充電期にあって、戯曲を書くも、49才で志半ばにして帰らぬ人となった。亡くなったあとも多くの友人の心に思い出として深く刻まれている模様。もっと早く演劇に出会いたかったと、若い人へ触発をねらい精力的に取り組んだ石垣篤氏。かくして戯曲集が完成し、若者の手に取られて読まれる日が、目の前にあることになる(写真は、乾杯の音頭)。

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