増田寛也総務大臣が八重山支庁でくるまざ対話

増田寛也総務大臣が八重山支庁でくるまざ対話

 増田寛也総務大臣は、7月3日の白保と竹富島に続いて、7月4日にも石垣島の八重山支庁で、石垣市長、竹富町長、経済人、農業青年者、西表島の女性ら6名とともに、くるまざ対話を実施しました。西表島から加わった女性の山城まゆみさんは、離島における不便さや、島で経済的にやっていけるようになるための取り組みがほしいと、広範囲に島の厳しさを表明。竹富町での妊産婦に対する支援について、皆喜んでいるという話に進むと、ちょっと気をよくした竹富町長が、鼻高々に制度を紹介。第2子が生まれる場合、離島運賃は半額。宿泊は一日2000円を補助していると、さすが元町の企画部長。事務方の頂点にあった人らしく、制度の内容をすらりと話して見せました。くるまざに加わった農業青年の砂川拓也氏は、農業に取り組む姿勢を表明して、何かお上にお願いするような姿勢とは一線を画した、自身の活動を披露。聞く人を惹きつけていました。増田大臣は、沖縄での地域振興の取り組みには、南大東村や豊見城市へは中央から有能な人材を派遣して、人作りに取り組むことが決まっていると述べ、すでに他の地域での取り組みがあることを表明。ただ、横から話を次いだ岡崎統括官は、「自民党では、離島への取り組みを真剣に考えています」と、なぜか党の宣伝ともとれる一言を添え、聴いている側には話が錯綜して意味がわからなくなる一幕も。総務大臣の「くるまざ対話」が、全国で受ける理由は、元岩手県知事であれば地方のことをわかってくれる大臣と受け取るから。そこに内閣官房が「自民党」のことを話すとなれば、政治的なパフォーマンス色が濃厚になってしまう。そうなると話は、内閣府の見せる地域振興策の財源がどこにあるか。本気なのか。選挙がらみかとうがって見てしまう。岡崎審議官の一言で、すべて後味の悪い話に聞こえたのは、記者だけだろうか。

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