尖閣列島戦時遭難者慰霊祭

尖閣列島戦時遭難者慰霊祭

 7月3日午後2時から、石垣市新川舟蔵にある尖閣列島戦時遭難死没者慰霊の碑で、慰霊祭がおこなわれ約40人が慰霊碑に手を合わせて、死没者の御霊を慰めていました。導師読経のあと焼香が出席者全員でおこなわれて、会場は63年前の7月3日を思わせる晴天の下、尖閣近海での過酷な事件で犠牲となった御霊を思い返し、哀悼の祈りを捧げていました。このあと遺族会の会長である慶田城用武氏が挨拶に立ち、はるばる参加された遺族者への出席に感謝していました。この日は石垣市長大浜長照氏も出席して、戦後63年が立ち、多くの戦争体験者が亡くなる中、風化の危険性を感じて、戦争の悲惨な実相を語る人も出ています。と、平和な世の中を継承するためにも、戦争体験者の声に耳を傾けることの大切さを述べていました。このあと、総会が開かれ、遺族会の長年の懸案だった補償問題への取り組みとして、長年、沖縄本島で活動している戦時船舶遭難遺族会への情報収集などに、同遺族会が着手することに関し承認が求められていました。尖閣列島における第5千早丸と第1千早丸が戦時遭難した話は、沖縄本島では知られておらず、最近になって認知されており、今後の補償問題への足がかりになるものと思われます。

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