夢かなったマンゴー農家

夢かなったマンゴー農家

 毎年6月から収穫できる八重山のマンゴーが、今年は日照不足など天候不順が影響して、1カ月ずれ込んでいます。7月1日ようやくこれから今年のマンゴーシーズンです。そんな八重山のマンゴー園で、ひとり目立っているのが「おっとう農園」。平田當弘さん経営のおっとう農園では12月から開花がはじまり、なんと収穫は6月から実現。八重山ではどこもマンゴーができていない中で、独占市場状態です。
 平田さんは、マンゴー生産をはじめて6年目。なかなか思うように開花せず、試行錯誤で取り組んできました。花が咲かずとも、これも勉強と、豊作の日を夢見て取り組んできたとのこと。6年前から毎年実施されてきた沖縄県八重山農業改良普及センターのマンゴー栽培講習会に熱心に足を運び、その甲斐あって、今年、ようやく初めての大豊作を迎えました。「枝の剪定方法の要領がようやくつかめた」と平田さんは、長かったこの6年を振り返ります。さて、おっとう農園ではすでに6月から収穫して、多くの消費者にマンゴーを販売。小さく熟したマンゴーも「ミニマンゴー」と名付けて販売したところ、これも好評。ちょいわる自家用ミニマンゴーとおもしろいネーミングです。ミニだけで300箱が売れていったといいます。
 さて、なぜ平田さんの農園のマンゴーだけが出荷できているか。それは、一昨年、昨年と開花ができずにきたため、樹勢がまだ強く、そこが早い開花を呼び、天候不順にも負けない強さを見せたと、分析する声があります。6年目にしてようやくして手にした大豊作は、奇跡的な独占市場となりました。JAおきなわ八重山支店の職員によると八重山の数あるマンゴー農園の中で6月収穫は、2・3人をのぞいて誰も出荷を果たしておらず、名前を把握しているのは平田さんだけとのこと。長年の取り組みが、こんな形で実るとは、本人も思わなかった様子です。
 「問題は、販路です」平田さんは、多くの人に6年目の豊作マンゴーを味わってほしいと、もっか宣伝中。1キロ4200円から。電話0980-83-7066。FAX0980-83-7066。携帯090-3790-0116。写真の販売店は、登野城給油所から北へライスセンターを目指し、堆肥センターの先の暁の塔のある三叉路の手前です。

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