6月23日午後3時から戦争マラリア慰霊碑の前で、追悼式がおこなわれ、戦争マラリアで犠牲となった御霊を慰めようと多くの遺族や市民が参集しました。日本軍の軍命により、マラリア有病地帯へ住民を強制疎開させて、3600人以上の多くの犠牲者を生んだ八重山戦争マラリア。この軍の関与なしにはあり得なかった危険地帯への強制的な疎開政策に対して、国の賠償として八重山平和祈念館と同慰霊塔の建設を実施。マラリア罹患により一家全滅となった人々も出た悲惨な戦争マラリアを石に刻み、二度とこのようなことないように、慰霊塔では毎年6月23日の慰霊の日に、追悼式を実施しています。
この日は、平得美帆さんが美しい歌声を披露。オリジナル曲も聴かせて、集まった人から満場の拍手を集めていました。慰霊碑の裏には、当時にあれば多くの人の命を救っただろうといわれるキナの木が植樹されています。ただ、八重山の気象には合わないようで、残念ながらたくさん植えたキナの木は、残る一本だけとなっています。
『2008年八重山戦争マラリア犠牲者追悼式』の動画はこちら
『2007年八重山戦争マラリア犠牲者追悼式』の動画はこちら