恐ろしき海の一端

恐ろしき海の一端

 今、クロマグロの産卵期。クロマグロ漁のシーズンだが、5月8日のクロマグロ漁の水揚げの中に、無惨に食いちぎられたマグロが揚がった。きれいに喰われている。サメの一撃だ。はえ縄にかかったマグロに突進して、骨もろともに胃袋行きの様相。こんなサメがリーフ近くに現れないことを、祈るばかり。美しい海だが、危険きわまりない海でもある。外洋にいるわけだが、リーフの外では出会うこともあるといわれるサメ。ホオジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメが人を襲うとされる。八重山では、サメ駆除のときによく揚がるのがイタチザメ。サメの怖さを思い知らされる、すさまじい喰い跡である。

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