ミンサーの日

ミンサーの日

 5月4日はミンサーの日に石垣市が制定。この日の前後の3日間、離島ターミナルにある「とぅもーるネット」前で、石垣市と石垣市経済振興公社の共催で、はじめてのミンサーの日のイベントが開催されました。三日目の5月5日にも、観光客が立ち寄って、とぅもーるネットの前に並べられたミンサーの品を眺めるなどしていました。五つと四つの柄でできたミンサーの帯は、通い婚時代に女性の側から男性に送られた品物。柄にはメッセージが託されており、そのメッセージとは「いつの世までも足繁く通ってください」と、五つ四つの柄で「いつの世までも」。その帯の淵のムカデの足の模様は、「足繁く通って」というもの。これは、昔の八重山地方にあった習俗であり、そのいわれを聞いて、この紋様を大事にしてきた文化が発端。しかし、ミンサーの日の会場には、旗があるだけ。ミンサーの日が五月四日である理由が、小さくしか書かれていませんでした。もったいない。カスリの技法でつくられており、植物染料で染め上げた糸を手で編んでつくられた品が並んでいる。ミンサーの5つ4つの柄には、丹誠込めた女性の手作り品であるからこそ、生きてくるものがある。そういうメッセージが会場には、ほしかった。石垣市が主催しながら、石垣市織物組合の品がなかったのは残念無念。果たして、見落としただけなのだろうか。気になります。『5月4日は「いつの世までも」ミンサーの日』の動画はこちら

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