原風景を撮り戻そう

原風景を撮り戻そう

 4月20日午前9時から「原風景を撮り戻そう」と題し、失われ行く石垣島の自然をガイドとともに巡り、印象に残る風景を撮影しようと、自然観察と撮影会がおこなわれました。主催は島の未来を考える島民会議で、30名以上が参加して、バスで大里、白保、新川を巡り、印象深い風景を写真に撮ります。一行は、大里村の公民館で、谷崎樹生さんから説明を聞いた後、さっそく大里の田園風景がある場所へ移動。一本松がある茅場の丘をめぐって、大昔の原風景へ思いをはせながら、現状の大里の田園と湿地帯をながめていました。昔は、はげ山だった場所が、戦後にリュウキュウマツが植えられて、うっそうとした森に変身。もともとはげ山だった場所の変貌を紹介していました。水源となる奧まった水田が休耕田となり、様変わりしている様子を確認しながらも、勾配ある場所で等高線に合わせてつくられている水田が広がっている様子を見て、その美しさも確認していました。このほか、白保の「神の道」を白保住民と巡り、新川のマフタネーを新川に詳しい人とと巡るなど、昔の石垣島の風景を堪能した参加者は、美しい原風景を感じた場所でその都度手に手にカメラを構えて、シャッターを切っていました。この日撮影されたものは、5月8日から14日まで、石垣市立図書館展示室で開催される「原風景を取り戻そう写真展」で展示される予定です。

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