国の特別天然記念物のカンムリワシの幼鳥が、今年2月22日に野原地区で保護され、西表島動物病院で静養治療されていましたが、このほど完治して4月16日に野原地区で無事放鳥されました。野生復帰後の状況や、生態学的資料のために、翼にはウイングマーカーを装着。右にオレンジ、左に黄色のもので、この日の放鳥カンムリワシと識別できるように装填されました。これまで、大富と浦内川で放鳥された2個体にウイングマーカーがされており、目撃情報を環境省野生生物保護センターは集めています。毎年のようにカンムリワシの幼鳥が保護されており、生態調査も兼ねてウイングマーカーが付けられていますが、まだはじまったばかり。幼鳥がやがて若鶏となったとき、彼らがどこで生きているかが、まだわかっておらず、生態の謎の解明が急がれます。2007年5月21日のカンムリワシ放鳥の様子はこちら