今年の4月8日は、旧暦の3月3日。石垣島の大浜集落の崎原公園でオヤケアカハチ慰霊祭が開催されました。大浜老人会、大浜婦人会の約50名と大浜小学校の5年生49名と引率の先生らの約100名が、八重山の英雄、オヤケアカハチと妻クイチツバの墓所で、オヤケアカハチの遺徳を顕彰し、その功績を讃えていました。神司の祈願からはじまった慰霊祭は、出席者全員で手を合わせたあと挨拶に立った公民館長は、来場者に感謝の言葉を述べ、今年もこの集会がもてたことを喜んでいました。このあと、老人会から挨拶があったあと、地域の歴史研究家の廣田辰雄氏がオヤケアカハチ考と題して講話をおこないました。500年前の村人の暮らしを思い浮かべながら、重い税を課してくる王府へ逆らい、最後は滅ぼされた英雄について、わかりやすく話していました。また、廣田氏は大浜村がオヤケアカハチの遺徳を偲ぶことが記されていることも説明され、村全体でオヤケアカハチを英雄として讃えていくことを確認していました。このあと、全員でアカハチ行進曲が合唱され、偉人の偉業を後世に伝えていくことを改めて確認していました。小さな島から大きな力に立ち向かった英雄として讃えられるオヤケアカハチ。その心意気を大切にしたいとする村の心が、子どもたちの育成に夢をかけます。子どもたちの健全育成に寄与したいとする、老人会は血気盛んです。『オヤケアカハチ慰霊祭』の動画はこちら