2月22日午前11時からカンムリワシの放鳥がおこなわれました。このカンムリワシは、2月7日に石垣市崎枝で衰弱状態で保護されたもの。大崎牧場と屋良部崎の間の路上中央でうずくまっていたところを保護されて、たまよせ動物病院へ搬送。獣医学的治療をおこない、リハビリへと宇高出来ると判断されたことから、環境省石垣自然保護官事務所の緊急リハビリゲージでリハビリを実施。野外復帰が可能となったことから、今回放鳥するもの。放鳥の際、カンムリワシには、野生の復帰が適性に推移しているかを調査するためにウイングマーカーと発信器(尾羽の奥に装着)がつけられています。右の翼には水色の翼帯を装着。それがウイングマーカーです。この日、7日に発見した友利栄光さんも駆けつけて、元気になったカンムリワシの幼鳥の放鳥を見守っていました。環境省では1週間から10日、このカンムリワシの幼鳥の動きを調査することになっており、この日、環境省の係員が、受信機を手に、放鳥後の動きをチェックします。さて、11時になって放鳥するべく、保護された場所の近くの、松の木のそばの地面に置いて、様子を見ましたがすぐに木の影に入って、飛ぼうとしません。しばらく待つことで、調査する人も遠目で観察。しばらくすると、木から木に飛び移りながら、どうやら親のカンムリワシの方に飛んでゆきます。カンムリワシの親は、幼鳥が巣立つと、縄張りから追い出し、自立を促します。この幼鳥は、親の方に向かって飛び、親が驚いたか、引き下がってみせるなど、久々の再会をしたようで、親も子も混乱している模様です。目印は、水色のウイングマーカー。環境省の調査は続きます。