この海邦丸5世は、県の実習船として世界各地を巡っており、今年の4月には、本科専攻科合わせて45名が、9日間をかけて石垣港までの沿岸実習を終えた後、そのまま、石垣港から海外へ47日間の遠洋実習へ出発する予定。船自体は、マグロ延縄漁船で、生徒らは力を合わせてマグロの捕獲の実習をおこないます。彼ら生徒は、大海原で海の男に成長するべく実習を受ける漁師の卵たちですが、長い航海を経て、その技能が身に付く世界。海での実習船は大切です。海洋民族である日本において、船員不足が言われています。外国からの輸出入が経済の根幹である現代日本にあって、高校時代から海の航行に関する専門の知識を身につけることは大切です。ただ活躍が外洋になるだけに、なかなか目に付かないのが実情です。石垣には、水産高校がないために、八重山出身で船員になる生徒が相対的に少ないと言われています。海に囲まれながら、海に関する職業の選択肢が狭いのは、さみしいかもしれません。(写真は、甲板に勢揃いした実習生たち)