宮良小学校の黒糖づくりで、2つの鍋で「華」(はな)と呼ばれる現象が起こりました。これは、ほどよい炊き具合でできる現象で、鍋一杯にゆっくり丸く盛り上がります。これができれば、おいしいマイルドな味の黒糖ができあがるとのこと。子ども達は、はじめてみる黒糖づくりの「華」を見て、大喜び。PTAもはじめて見た「華」に感激していました。火から外して、かき混ぜていると、突然に真ん中が盛り上がり、みるみる内に鍋一体に盛り上がります。鍋のサイズに盛り上がる現象は、条件がそろってできる現象で、毎回必ず出るわけではないようです。水分が蒸発する中、表面が冷えて皮膜が固まるスピードと水蒸気が閉じこめられつつ、蒸発が進み、皮膜が膨れるといったところ。混ぜる間に黒糖の温度と冷える表面の皮膜温度とに、風船現象を生み出す微妙なバランスが生まれるのでしょう。そこで味がぐっとよくなる。まさに華です。(花か華かは、不明。植物現物を花とすれば、高次へのワンランクアップの意味で、今回「華」にしました。)『黒糖の華』の動画はこちら