晴れた日のカンムリワシ

晴れた日のカンムリワシ

 晴れた日にカンムリワシが木の上でじっと周囲を睥睨しています。餌を採るに最良の日です。上空でもカンムリワシが飛び、鳴き声を響かせます。2つの大きな台風で八重山の山野は、風害と塩害でズタズタの様相を深めたまま。葉が揃わない丸坊主の木々でなる山の緑ですが、じわりじわりと緑の復活を果たしています。来年2月にはペアリングの時期を迎えるカンムリワシですが、冬場の12月1月を控え、十分な栄養が取れているか。少々心配です。昨年の超大型13号台風。そして、今年の2つの大型台風と、八重山の自然は過酷な事態。海ではサンゴの白化。雑木林はブルで潰されて、乾燥化が加速する亜熱帯八重山。将来が心配です。サウジアラビアのメッカやアラブ首長国連邦の連合のダッカ、エジプトのアスワンと北緯24度代は、砂漠気候。砂漠地帯のど真ん中で雨の降らない場所です。そう考えると、八重山の緑は貴重。簡単に潰されていいわけがない。目を覆うような乱開発は、元に戻るまで責任をとってもらえるシステムが必要では・・・。国の特別天然記念物のカンムリワシのためにも。

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