黒島で烽火をあげる

黒島で烽火をあげる

 プズマリのある黒島の宮里では、11月8日午後2時からプズマリのそばで、教育委員会の職員と又吉智永公民館長が開会式を実施。あつまった黒島小中学校の生徒や父兄、また黒島の消防団や近隣住民を前に挨拶をしていました。又吉公民館長は、この火番盛の検証の意義を述べて、よろしくおねがいしますと、参加者を激励していました。そうこうしている内に、各離島では点火がスタート。午後2時20分に波照間島コート盛で点火。残念ながら下地島では見ることができず、やむなく下地では波照間ののろしを確認せずに14時31分に下地島の中森が点火。黒島では、海岸で双眼鏡やフィールドスコープを手に、のろしを探します。なかなか、肉眼では見えないのろしです。この日は、波照間島が見えたり、見えなかったりと、天候は不順です。多くの人が探す中、上地島ののろしが見えないままでしたが、黒島のプズマリでは、下地島ののろしが見えて、14時50分に点火。そのあと、上地島ののろしが見えました。黒島小中学校の二人の代表が、手に松明を持って、着火。炎は消防団や父兄の尽力でまたたくまに大きな煙を吐き、風に左右されつつ空に白いのろしがあがります。携帯電話で、各離島から見えることが伝達され、見守る人々から拍手が上がっていました。そして、しばらくすると、竹富島の小城盛から白煙が上がりました。石垣島では14時59分に確認ができたとのこと。

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