新石垣空港の公聴会が地元石垣島で

新石垣空港の公聴会が地元石垣島で

 内閣府沖縄総合事務所の主催の新石垣空港の公聴会が、那覇会場についで石垣島でもおこなわれました。9月30日午後1時から、石垣市民会館中ホールで「新石垣空港整備事業、これに伴う附帯工事並びに一般国道390号及び農業用道路付け替え工事にかかる公聴会」がおこなわれ、5人と2グループの公述人が、30分間の時間を与えられ、意見を述べました。大浜長照、鷲尾雅久、四本仁子、新藤健一、足立修一と、2グループ。大原正啓、山田恵昌、上原亀一グループと(商工会・JA・漁協)、入嵩西整、宮良雅夫のグループ(市議会議長・自治公民館連絡協議会長)これは、新石垣空港整備事業および、これに伴う附帯工事並びに一般国道390号及び農業用道路付け替え工事に関して、公述したいとする一般人からの意見を聴くというモノ。強制力がともなう土地収用も起こってくる工事であれば、公共の福祉が個人の権利を阻害する場合があるわけで、その公権力が行使されるに足る公共事業であるかいなか、その事業への公益性が問われるものです。八重山地域においての最重要なインフラであり、安全性をはじめ、環境保全への配慮をできるかぎり実施している新空港整備事業ですが、公共性に関して意見がある場合に、その声を聞くべく実施されます。予定地の土地を手にした反対派が、カラ岳陸上での空港建設に反対するためにトラスト運動(一坪地主)を展開しており、今回はその共有地主の人々も反対の立場で公述を実施しました。白保海上案から反対運動があった新石垣空港問題は、海上案が廃案となり、仕切り直しが繰り返されて、最後に選択されたカラ岳陸上案。決まった段階でまもなく行われたトラスト運動。自然は大切です。が、自分の主義や好みの主張から動かず、地元への配慮が全くない一坪地主の公述人発言に対し、見えてくるものは寂しいかぎり。トラスト運動といいつつ、彼ら自身の公共性の方が、どうも危うく見えるのは、記者だけだろうか。宮良牧中案の方が白保の海は危なかったはず。あちらを邪魔せず、白保の陸上案を阻止しようとする意味がわからない。

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