大浜長照氏は、カラ岳陸上に決まった経緯を詳しく述べて、赤土対策を万全にして、建設したあとも赤土の監視を実施して、環境保全に配慮した新空港の建設を進めたいと述べていました。対する鷲尾氏、四本仁子さん、新藤健一氏、足立修一弁護士は、建設反対の立場で意見を述べていました。四本さんと新藤さん、足立修一氏は、冒頭一坪地主となっている共有地主を明かしていました。白保の海を守りたいという気持ちから、反対していることを述べていました。中でも足立氏は、今の位置に空港をつくることで海は守られるという市長の声を、「甘い」と批判。また、四本さんは赤土対策を何十年も続けることと、自然の営みとは、くらべものにならないと述べ、人工的な取り組みの限界を指摘。ジャーナリストの新藤氏は、新空港が米軍に利用されることは明らかと述べ、また沖縄県はなんら自分たちに説得のための取り組みを見せていないと、強く批判していました。また、新空港ができれば就航できるとされるボーイング767は、退役の方向にあり、今後は短い滑走路で飛べる経済性の高い航空機が流行ることが述べられ、767就航を目的にすることが時代遅れであることを述べていました。また、国の空港設置許可の違法性について行政訴訟をしている足立氏は、新空港の地盤は非常にもろく、危険な空港になることを指摘。今後強く違法性を追求するとのこと。また赤土対策が不十分なままに、なぜアセスが通っていいのかと、疑義が挟める余地を述べていました。あとの2つのグループは、空港の必要性を述べて、一日も早い空港の実現を待ち望んでいることを述べていました。この日、300席が用意された公聴会では、熱心な市民が足を運び、公聴会の話に耳を傾けていました。議長が仕切る公聴会は、公述人が予定より早く切り上げても、余った時間を沈黙で済ます無駄なひとときを強制。まさに金の無駄遣いです。高い給与の高級公務員と、集まった民間人の時間を空費です。静寂を強制し、規則を押しつけるのは権威誇示そのもの。古くさい公聴会でした。