殺伐傾向

殺伐傾向

 最近、忙しさからでしょうか、植え込みの剪定に度を越した伐採が多く見られる傾向を感じます。某大型販店の植え込みが壊され、消えました。昔はあった植栽が、消え失せている。あるいは開発で日々雑木林が消えていることが珍しくなくなった。雑草の処理が、大量の除草剤の投下で茶色の風景が道路沿いに展開しています。無意識に雑木林の混沌とした姿を汚いと考える。大間違いだ。整理された自然は、生命同士の闘争を演じた時に培った本来の生命力を失っている。移住者も増えて、そういう生の自然がわからない人ばかりになりそうな雲行きだ。忙しさ、省力化、手一杯で仕事を引き受けられず、溢れこぼれる仕事。一方で移住者の増加、観光客の増加、参入業者の増加、住所を変更しないアルバイト移入者の増加。観光業の栄え方をコントロールしなければ、外からの影響力に押しつぶされます。都市化が進んで島の魅力は失せます。緑は、島の余裕。これが消えている以上、このままでは危険です。

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