下水はどうなっているか

下水はどうなっているか

 そうです。都市の下半身です。使った水をどうしているか。処理せずに地下に浸透させても、文句を言われなかった時代があった。屎尿の浄化槽さえあれば大丈夫だった時代があった。あれから、生活排水も含めた合併浄化槽が必要になり、それは高価すぎて普及は鈍いまま、下水は側溝に流されてきた。流されたものは、海に流れ、魚の餌になり、それを人が捕らえて食べることになる。屎尿の浄化槽管理がしっかりされなければ、それも流れ出る。どうだろう。気味が悪くてサシミが食べられなくなる話である。建物を借りていれば、施設に関しては間接的になってしまう。当事者意識が生まれない。となれば、下水の本管が目の前を通っても、店子には関係ない。地主や不動産会社は、見ていない。店子は大家にへたに進言すれば、家賃値上げの口実になるようで・・・。すでに下水の不備から夏場の都市には、独特の臭いが充満している。いわば、いくら海が青く美しくても、この臭いが将来を物語らないか。薬剤で消せば海に流れ出る。今、将来の八重山を占う姿は下水にある。かつて土地改良区から排出された赤い水同様に、都市から排出される水質が重要だ。山の淡水を飲料水のために留め置いて、やがて温い排水として海に出される。本来、冷たい山の水として地下から海へ流れた淡水だ。サンゴの白化現象を後押しすることにならないわけもない。

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