サンゴの未来を伝えよう

サンゴの未来を伝えよう

 自然保護官の活動を子ども達が体験しながら自然に親しみ、自然への理解や自然を大切に思う心を深めるために「子どもパークレンジャー事業」おこなわれています。9月13日午後4時20分から第4回目となる富野小学校での「サンゴの未来を考えよう」というテーマで、子どもパークレンジャー活動が実施されました。 参加生徒は全校生徒の11名。さかのぼること5月17日の第2回目子どもパークレンジャーでは、コーラルウオッチという方法で、サンゴの白化現象を調査。その後各自で調査が計8回おこなわれました。今回は、その調査結果を、皆の前で発表することがおこなわれました。富野小学校は、来る9月28日に立教大学で、サンゴの調査活動を発表することになっており、それを控えて、専門家の声を聞いて、発表の参考にするのが、今回第4回目のこどもパークレンジャーのねらいです。まずは、小学生2人がサンゴの調査結果を発表。第2回目子どもパークレンジャーで決めたマイサンゴの色の変化と水温を計測。今回その結果を報告するもの。子ども達の調査といっても、今年は激しくサンゴの白化が見られているとあって、生徒の発表は興味津々。中でも7月2日の調査では、32度以上の水温が計測不能となり、実際は別の温度計で測ったところ38度あったことが報告されていました。驚きです。サンゴの中には、9月に入ってから色の薄さが少し回復して、もとに戻りつつあるサンゴも、子ども達の調査結果は示していました。 このあと、西海区水産研究所の研究員渋野拓郎氏に、サンゴの白化現象について話を聞きました。1998年の世界的規模でおこった白化現象のとき、石垣島の浦底湾の写真を披露。1998年の白化現象から、サンゴの種類によって元にもどるものと戻らないものがあることを、写真で紹介。痛々しい海の風景が印象的でした。このあと、レポートの書き方を八重山毎日新聞社の松田良孝記者に教わるなど、子ども達は有意義な時間を過ごしていました。

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