沖縄のトンボ図鑑が、いかだ社から発行されました。 書いたのは、八重山商工高校教諭で、トンボ研究で有名な渡辺賢一氏ほか、石垣市在住の焼田理一郎氏・宜野湾市の小浜継雄氏の三者共著。 著者を代表して渡辺氏が、記者会見を8月13日午前10時から石垣市記者クラブで開催。 この本は、沖縄で記録されたトンボ84種3亜種すべてが掲載されているもの。 この図鑑にないものが発見されれば、新種か新記録種と、渡辺氏には自信の一冊。 トンボは死ねば色彩が変化することから、生きたままの標本を活用。近似種の見分け方を拡大写真で図示。巻末には、沖縄の各島ごとの分布表まであります。渡辺氏は、沖縄のトンボは生息種が多く、日本全体の198種の40%以上にあたる84種が、国土の1%に満たない沖縄県から記録されているとのこと。 しかも、8この4種は台湾・東南アジアとの共通種が46種と多く、本土との共通種は27種。また、八重山には5種の固有種があること氏は説明。 この一冊を手に、自然を探索すれば、出会うトンボがどんなトンボか判明します。 固有種と出くわせれば、楽しい限り。ちなみに、八重山の固有種5種は、コナカハグロトンボ、ヒメホソサナエ、イリオモテミナミヤンマ、ヤエヤマサナエ、ヤエヤマハナダカトンボです。A5版 199ページ 2940円。