白保の豊年祭

白保の豊年祭

 石垣島の白保は農業が盛んな集落。その白保で豊年祭がおこなわれました。7月30日は御嶽プールがおこなわれ、白保の多原御嶽、波照間御嶽、真謝御嶽、嘉手苅御嶽の4カ所の御嶽で五穀豊穣への感謝と来夏世の豊作を祈願します。31日はムラプールがおこなわれました。この行事は、白保最大の祭りで、島の外の郷友もたくさん戻って来るほか、観光客も多数訪れる、盛大な祭りです。7月31日の白保の村のムラプールでは、まず最初、4つの御嶽の神司と水元が飾場御嶽に集まりミルクガナシを迎えます。この白保の豊年祭の最初は、白保で3代健在な家の主がミルクに扮し、その家族がミルクの行列に加わり、大勢が見守る中、ゆっくりと歩き去っていく、ミルクガナシの儀式がおこなわれます。ミルク節にのってゆっくりと登場するミルクは、後ろに自身の多くの家族・親戚を従えて、ゆっくりと歩いて入場。すると飾場御嶽から4人の神司と水元が登場して、クバ扇を手に、ミルクを迎える舞を見せます。厳かな時間が流れ、多くのお年寄りが、この風景を目に焼き付けます。繁盛する家を皆で祝し、ミルクとしてこの日あがめることで、それにあやかり、将来の繁栄を願うというモノ。多くの人々が、この風景を毎年見たいと、島の外の人も、わざわざ島に通う人もあります。『白保の豊年祭』の動画はこちら

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