石垣市で6時間のシンポジュームを実施

石垣市で6時間のシンポジュームを実施

 6月24日午後2時から、なんと延々6時間という長丁場のシンポジュームが石垣市でおこなわれ、話題となっています。これは、「緊急 未来シンポジューム どうする!島の景観・自然 どうなる島人の心と文化」と題して、おこなわれたもの。全国で地域の衰退が言われるなか、石垣市では、観光客や移住者が増えており、一見よさそうな話であるが、島独自な文化の軽視、自然破壊や景観の喪失など、島の宝とされるものが、未来へ引き継げるか、あやしい状況にある。このことに危機感を感じて開催されたのが、この6時間をかけて実行されたこの島の未来シンポジューム。150人を越す参加者が、真剣に、シンポジュームに参加していました。なかでも、終盤の午後5時ころからの2時間以上に渡っておこなわれたディスカッションのコーナーでは、街路樹の樹木の種類の選定が、担当者の好みで決まるなど、杜撰な取り組みでしっかり大きく育たないケースが多いことが指摘されていました。道路工事の規格が、全国統一の画一的なもので、本来は樹種に応じて、サイズが決まるもの。本土の生育樹種の違いがある沖縄で、このような全国統一の画一的な取り組みが、立派な街路樹を生み出せない理由だとのこと。このほか、農業者からは、リゾートの増加よりも、移住者の急増が問題と指摘。農業の集落は共同体として機能を強い。そこに移住者はそれを認めず、原野を買って、自分の名義にし、集落とのかかわりをもたないまま暮らす人が急増。そういう人の増加が、やがて周辺の農村集落へも影響し、将来的には移住者の増加から農業者の営農環境へも影響し、農業が立ちゆかなくなれば、離農する人が増え、なお土地が売られて、逆に移住者が増えてくることが考えられると、既存の農村のコミュニティーの大切さをのべる人もいました。

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