新石垣空港訴訟の弁護団が会見

新石垣空港訴訟の弁護団が会見

 国が下した新石垣空港の設置許可申請に関し、その無効の立場で争う新石垣空港設置許可処分取消訴訟の弁護団(足立修一弁護士)が、6月4日午後1時から、八重山支庁新石垣空港建設課へ、その新空港建設がアセス通りに工事がされていないことを指摘するために、話し合いがおこなわれました。八重山支庁に現れた弁護団一行は、コウモリの出産時期(5月から7月)に入ってコウモリの洞窟の近くで工事がおこなわれているのはおかしいとの判断で、6月1日に現地入りして抗議を申し入れたもの。弁護士団6名は、八重山支庁5階の会議室で1時から話し合いを実施。このあと、2階の八重山支庁記者室で記者会見を実施。貴重種であるコウモリが、5月から7月の保育期間に入って、工事に配慮がされる時期にもかかわらず、コウモリの洞窟付近で大型重機が使われていることを指摘したことを発表。県側は、アセスでは重機の中でもバックフォーと呼ばれる掘削の重機は音が激しく出るブレーカーとは違って、騒音は少なく、規制の対象にはなっていないことを説明。弁護側は、バックフォーで石を破砕することなどあるのではないかとの指摘に、県側は時にはあることを認めたことを、会見で披露。弁護団は、空港周辺のコウモリの絶滅が懸念されるとして、今後、調査をしていくことをほのめかしていました。弁護団は、機材に関して細かな規制となっている点を再考の必要を感じた模様。この件で、県側がバックフォーをつかってブレーカのように破砕する作業もあることを認めたことを収穫にした模様で、今後、調査をしてゆきたいと、工事の様子をしっかり見守る姿勢を強くしていました。ただ、弁護団の会見では、コウモリの出産保育期への工事のあり方を見るにしては、踏み込める準備が感じられず、発表する内容は、会見材料として足りない感じです。反対地主を集めて、妨害行為的な環境保護を訴えるトラスト運動の生島氏が、なぜかいっしょに同行しているようですが、記者会見席上では無関係を決めて席に着かず。不思議な対応です。

この記事をシェアする