島のはじめ

島のはじめ

 琉球石灰でできた八重山諸島は、黒潮に洗われ続ける身であれば、サンゴの誕生・成長なくては、海から突き出てい続けるのは難しい。造礁サンゴに囲まれていればこそ、浸食が止められる。台風などの災害にあっても、サンゴの産卵が、サンゴを増やす。サンゴは島の礎そのもの。原点です。であれば、産卵は、島の生物にとって、もっともビッグなイベントではないか。永久に島が沈まないですむからだ。このサンゴの大産卵は、太陽光が黒潮を照射して水温を上げ、加えて月の引力が引き金になって発生するとすれば、天体次元の壮大な祭りとなる。そして、サンゴの産卵が、陸上生物の生息場を波の浸食から守るという話になる。考えてみれば凄いことだ。5月26日から31日まで、八重山諸島全域とはオーバーですが、広範囲なサンゴの産卵が確認された模様。なかでも29日は大きかったようです。翌日5月30日に石垣航空基地が八重山福祉保健所の依頼でヘリを飛ばしたことで、広範囲な産卵が記録されました。西表島から東側の離島を不法ゴミ投棄の監視パトロールで巡回したもの。この偶然のタイミングは、何ものにも代え難い記録を実現。全国へ報道もされた模様。洋上に漂うサンゴのスリックは白と赤があった。この色はお祝いの赤白そのもの。『サンゴの産卵でスリック発生』の動画はこちら

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