税関の広域監視艇「さきしま」

税関の広域監視艇「さきしま」

 密輸の監視強化を目的に八重山に配備された石垣税関の広域監視艇「さきしま」が通称浜崎ヨットバーバーと呼ばれる浜崎町の船溜まりに接岸されています。この船の就航式は沖縄本島で実施され、石垣島ではおこなわれません。こういった密輸など重大犯罪は市民からの通報が重要なファクターのはず。いかに、市民を巻き込んで、通報支援を受けられるか。その意識が足りないと、市民から見て存在感が出ない。税関職員も時とともに異動する。離島での市民からの支援者は、ひとつ間違えば、組織的な犯罪者には、恰好の標的にされかねない。それこそ市民からの絶大な信頼がなければ、税関への支援は、離島に暮らす住民にはシビア。不審なものを見て怖さが先に立つのが、正直、普通です。停泊場所のために、ダイビングボートを動かして、ダイバーを驚かすとは、業務の性質をどう見ているのか。そんな形で注目される意図がわからない。18日には「さきしま」の一般公開がある模様。要はどう取り返せるかだ。

この記事をシェアする