離島からの甲子園出場の意義

離島からの甲子園出場の意義

 西武の裏金問題から発して、野球特待生制度にも飛び火し、高校野球のあり方が話題になっています。昨年の夏の甲子園で話題となったマーくんは兵庫出身。ハンカチ王子は群馬県出身。当たり前になっている野球留学です。離島からの初出場として話題をさらった八重山商工高校は、伝統校ではない。当然、特待生はいません。これは普通のこと。少年野球時代からともに夢を追ってきた仲間が、そのまま島の高校で残り、全国制覇の夢を見ました。そこにある思いは、自分の生まれた土地の代表として仲間とともに勝ち上がり、甲子園に立つこと。昨年の震える感動が、また思い出されてしまう。特待制度があることで、離島からの甲子園出場が難しかった。優秀な人材が島から離れるためだ。だから八重山商工の偉業も、島から出る選択肢がある中で、島で残って目指したことが光っている。だから逆に島を出る選択肢も是非あってほしい。もし、高校野球に特待生制度がなかったら、八重山商工は全国優勝していたのでは?と思わずにいられない。(写真は八重山ポニーズリーグで活躍した中学生の大嶺祐太。羽地、東舟道の顔もある。)

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