小満の米

小満の米

 梅雨入り前に収穫期に入った仲新城さんですが、全体で一期米は12町6反を収穫予定。現在、収穫している田んぼは、引き続き収穫後には3期作をする予定で、仲新城さんは米作りに余念がありません。収穫した米は島内消費され、スーパー、店頭に並ぶのは、17日から。仲新城さんは、精米店も経営しており、注文を受ければ宅配で配送しているとのこと。昨年は、土壌浸透剤の試験を実施。農薬を使わない取り組みを開始して、1割の収穫が減り、生産量が低迷。これに今年は天候不順がたたり、5割減って計6割が落ち込んだ形です。仲新城さんによれば、八重山の米の生産量は、玄米で1560トン。沖縄全体の60%を生産しています。八重山での島内消費量は2280トンで、700トンは島外からの米に依存しているとのこと。大昔は、八重山では7000haの水田があったとのこと。それが復帰直前には大干ばつの影響で離農者が増え、3600haに減り、その後、じわじわと減り続けて今は約600ha。沖縄の穀倉地帯としての八重山の米作りは、土地利用がサトウキビの畑に変わって、多かった水田風景は、今はもう見る影もありません。1月に植え付けの田んぼは管理が難しいのですが、仲新城さんにはおいしい米ができる可能性があるとのことで例年チャレンジ。毎年も、1月10日の田植えに挑戦しています。仲新城さんは昔からかく言われていることを教えてくれます。1月の田植えから、5月22日以降の小満の時期に収穫したものが、もっとも美味しい。加えて、渓流にあるイトバショウの葉を火にあぶって黄色くして、菜種油を塗っておく。この時期の米を炊いておにぎりをそれに包んでおけば、絶品の味になると仲新城さんはいいます。是非、お試しあれ。

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