苧麻の手つむぎ

苧麻の手つむぎ

 会場には、八重山ミンサーをはじめ、八重山上布の着尺や帯、またタペストリーやのれん、ショールなど装飾品も展示されていました。 なかでも、八重山上布は、染めから織りまですべてひとりで取り組むために、作り手の個性が柄に表れてくるために、多彩な展示品が揃うことになり、入場者には楽しみな展示会となります。この日は、苧麻の手つむぎが実演されていました。 現在、八重山の織物では、苧麻の手つむぎをする人の不足が続いています。 本来は80代の織り手が現役を引退して、手つむぎに移行するのですが、80代の織り手となるはずの年代が、ちょうど若い時代にパイン景気に当たる世代で、織物から離れた層に当たるために、ごっそりと、織物の伝承が途絶えている年代が続いています。 そのために石垣市が毎年、手つむぎの講習を実施。糸を生産できる人を確保するために石垣市の補助金で同組合が講習を実施して、取り組まれています。 そういった、背景を知ってもらう意味もあって、この日、手つむぎの実演が実施され、現代の名工の新垣幸子さんも実演。手際よく乾燥苧麻から糸を裂いて、細くなったものを一歩一本、寄り込んでいました。

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