浜で大きな岩を見るたびに思う防災

浜で大きな岩を見るたびに思う防災

 津波の破壊力のすさまじさは、海岸に打ち上げられている岩でよくわかる。しかし、これは時間が過ぎれば忘れ去られるもの。ただ、島に暮らす人が共通に意識する行事が在れば、繰り返し認識される。そんな行事を持つのが石垣島。1771年の明和の大津波の惨状を忘れないために、慰霊塔が有志によりつくられた。こんな地域は珍しいのではないか。 4月28日の明和の大津波慰霊祭は、誰が出席してもよい行事。この日、代表献花がおこなわれたあと、石垣市立真喜良小学校5年の金城遥さんと、石垣第二中学校の伊藤希さんが作文を披露。防災を思うとき、気持ちをひとつにできるひとときである。

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