日本の最南端の遠見番所であり火番盛で知られる波照間島のコート盛は、基底部直径7m、高さ2.8m、上面の直径3mの2層の石積みからなる琉球石灰岩を積み上げた遺構。波照間島は琉球列島の最南端に位置することから、海上監視の要所にあり、コート盛で立てられた烽火は西表島から小浜島、竹富島を継いで石垣島の蔵元に送られていた。 伝承では、波照間に生まれた祖平宇根という船頭がいて、暴風によって漂着した中国大陸より風水図を波照間島に持ち帰り、風水図によって港から集落までの道を開いて、そしてそこにコート盛を築いたと伝えられている。 漂流から帰還。得難い英知を島にもたらした祖平宇根。大昔からある、偉人がする、島の発展の方程式です。