運用経費と赤土汚染

運用経費と赤土汚染

 木々を切り倒し、自然を開発して人工構築物を増やしていく観光開発は、愚の骨頂。しかし、バス運行の道路拡張や連絡船の利用しやすくする取り組みが進んでいる。思いだそう。国が、島のためにと土地改良したのはいいが、赤土の扱いを考えないで海に流してしまった教訓。 黙っていては二の舞です。土地改良事業700億の予算は半分も使われなかった。島には負担が据えるばかりで、逆に害になっていったからだ。 運用経費を考えずに施設をつくれば、無理な運用を強いられることになり、維持に金がかかり、外から引き込むモノと人が増えるばかりではないか。海に流れた赤土のように、島を大切に思ってきた島の企業の業績に赤字が流れ込む。観光客数増加も、ゆっくり伸びてこそ、島人のペースで堅実な投資が可能となり、持続的な受け入れができるはず。 観光需要が急に伸びるのは、裸地に雨が降り注ぐようなモノ。見込んだ利益は計算通りにいかず、投資の分の減価償却分の収益も危うくなる。利益は島外に流出するばかり。残るのは赤字の山。これが、見えない負担も増えてゆき、ゴミ問題、上水道不足、公共料金の徴収不足など、経済インフラの経費がまとめて市民に襲いかかる。

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