脅威の予兆を恐れつつ

脅威の予兆を恐れつつ

 ウミンチュに話を聞くと「小さいオニヒトデが目立ってきた」と述べていました。 西表国立公園に指定されている石西礁湖の海域には、ミドリイシ類を中心に360種以上の造礁サンゴ類が確認されており、高緯度地域で多数の種が分布するサンゴ礁海域は世界的にも貴重なものです。1960年から80年代にかけて世界的におこったオニヒトデの食害で、石西礁湖は壊滅的な被害を受けました。以後、徐々に回復してきたさなか、2001年にまた石西礁湖でオニヒトデの増加の予兆が発見。オニヒトデ対策が2003年から始動しました。今度、1960年代からの爆発的な大発生があった場合には、前回同様の再生能力が八重山の海に備わっているか、不明な点も多く危惧されています。

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