文字以前のメディア

文字以前のメディア

 庶民が文字を使う前に利用したワラザン。これは沖縄全体でつかわれており、様々な種類がある。中にはそろばんと同じ機能をもつ「さんみん算」と呼ばれるものもあった。珍しいこれらが喜宝院蒐集館に展示されています。このほか、自然と暮らしのかかわりの深い生活民具が多数置かれており、ここは庶民生活博物館。 また人頭税徴収の秤(はかり)や拷問具まである。入館料300円です。現代の最新の記録媒体はDVD。もうじきBD。で、その昔はワラ(WARA)。稲の収穫後のリサイクル品です。昔、このWARAが最新の記録媒体だった頃、それさえない時代もあることになる。そういう時代は、万国共通。やはりそれなり記憶能力に見合った暮らしがあったのでしょう。今の時代、DVDなど電子による万能記録媒体とともに、どんな暮らしが生まれているか。WARA時代を想像し、孤立自閉傾向な現代と対比して様々に再考するもいいかも。

この記事をシェアする