名蔵アンパルの動植物シリーズ(18)アンパルの野鳥たち(4)

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鳥は首の長い動物です。一見短そうに見えるカンムリワシやフクロウの仲間だって、骨格標本を見ると首をS字に曲げて縮めていて、本当は長いのが分かります。鳥たちはその気になれば、頭の上を真下に向けて肩につけたり、頭だけをぐるりと一回転近く(さすがに360°は無理ですが)回すことができたりと柔軟な動きをします。鳥の首の骨は種類によって違いますが、多いもので20本近くあり、飛行や歩行時のバランス、外敵の発見、獲物との間合いを測るなどの働きをしています。(私たち哺乳類の首の骨は基本的に7本。キリンもクジラも7本です)。今回はアンパル干潟でよく目立ち、首の長さが際立つ鳥、S字曲線の美しいサギ類の紹介です。

●アオサギ(写真1)
 日本にいるサギ類の中では最大級で、羽を広げると成人の身長ほどになり雄大に飛翔します。八重山には冬鳥として飛来します。

●ムラサキサギ(写真2)
 八重山に一年中生息、繁殖している南方系のサギです。「ガハー ガハー」と叫びながら夕日をバックに飛ぶ大きな姿は、太古の翼竜を彷彿させます。

●シラサギの仲間
 だいたいアンパル付近で「あ、シラサギだ!」と適当に言っている人がいたら、干潟ならダイサギ(写真3)かコサギ、水田や草地ならチュウサギ(写真4)かコサギ(写真5)かアマサギ(写真6)、岩礁地帯ならクロサギ(写真7)の白い羽のタイプだと思っていいでしょう。「シラサギ」という呼び名は白い色のサギをひとくくりにした総称であって、正式な種名ではありません。一見同じに見えるシラサギたちですが、よく見るとそれぞれの種類で、大きさ、嘴や首の長さやバランス、エサや生息場所、活動時間などを微妙に違え活動しており、生存する空間を分かち合って暮らしています。比較しやすいように写真をそろえました。違いが分かりますか? サギ(詐欺)と言うだけあって分かりづらいかもしれません。

佐野 清貴

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